2011年9月29日(木)「しんぶん赤旗」
法曹の夢つぶすな
日弁連ら 給費制維持求め集会
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司法修習生への給費制が廃止され、貸与制に改悪されようとしている問題で、日本弁護士連合会と司法修習生に対する給与の支給継続を求める市民連絡会、若手弁護士らでつくるビギナーズ・ネットなどは28日、国会内で、制度の維持を求める集会を開きました。若手弁護士ら約200人が参加しました。
ビギナーズ・ネットのメンバーで青山学院大学法学部3年生は「貸与制への移行で国からの借金を強制するような制度になれば、法曹への道をあきらめさせ、若者の夢をつぶしてしまう。志ある者が司法界で活躍できなくなれば、10年、20年先の日本にとって計り知れない打撃をもたらすことになると思います」と訴えました。
日弁連の宇都宮健児会長は閉会あいさつで、「民主主義を支える人材を国家が育成するという60年来の理念を今、変えていいのかどうかが問われている」と強調。「弁護士は公共的性格を持っており、給費制を個人の問題にすることは司法制度の変質をもたらします。市民団体のみなさんと一緒に、この問題が市民生活にかかわるものであることを訴えましょう」とのべました。
日本共産党の穀田恵二国対委員長、井上哲士参院議員が出席し、あいさつしました。
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