2011年9月26日(月)「しんぶん赤旗」
南スーダンへの自衛隊派遣
賛成派からも慎重論
南スーダンへの自衛隊の施設部隊の派兵を念頭に調査団が派遣された問題で、民主党の前原誠司政調会長は25日のNHK「日曜討論」で、自衛隊を送るという前提での調査団の派遣だとしたうえで、現地の治安・衛生環境の悪さに言及。「(派兵)ありきから出発するのではなく、念入りな調査が大事だ」と述べました。
この問題では、たちあがれ日本の藤井孝男参院代表も、政府の方針に賛成だとしつつ、「いたるところに地雷がある。慎重に調査しないと大変な犠牲を払うことになり、大きな問題になる。すぐ自衛隊のことばかり考えず、ソフトの部分で積極的に協力すべきだ」と述べました。
日本共産党の笠井亮政策委員長代理は、治安が極めて悪いところへ自衛隊を送れば、武力行使せざるを得ない状況になると指摘。「憲法からいって派遣できる状況ではない。無理に送れば、武器使用を緩和せよという危険な方向にいく。国際貢献での日本の得意分野は憲法9条にそった民生安定や生活支援だ」と主張。日本の国際貢献のあり方の論議が必要だと指摘しました。
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