2011年8月12日(金)「しんぶん赤旗」

消費者委を尊重せよ

消費者特委「一元化強行するな」

大門議員


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(写真)質問する大門実紀史議員=10日、参院消費者問題特別委

 日本共産党の大門実紀史議員は10日の参院消費者問題特別委員会で、国民生活センターの消費者庁への一元化問題について、強行することなく、白紙から考え直すよう求めました。

 一元化については、消費者に対する情報発信が遅れること、事業者の監督官庁との事前調整が行われる危険性など消費者行政を後退させかねないと指摘されています。

 大門氏は、消費者団体の抗議声明をあげ、「消費者庁をつくるために運動してきた方々から抗議を受けることは異常事態だ」と指摘。「“一元化ありき”で進めてきたことに原因がある。白紙で一からじっくり考えるべきだ」と述べました。

 消費者委員会の松本恒雄委員長は、一元化案について多くの懸念があり慎重な検討を要するという意見に対し、「消費者庁からは懸念を払拭する説得力のある回答はなかった」と述べました。

 大門氏は、国会の付帯決議では、国民生活センターの重要性や機能強化とともに、消費者委員会の意見を十分尊重するよう求めていることをあげ、「消費者委員会の意見を聞いた上で判断すべきだ」と強調。同時に「最後は国会できちんと審議して決めるべきだ」と求めました。細野担当相は「消費者委員会のご意見もしっかりうかがったうえで判断をしたい」と述べました。





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