2011年8月2日(火)「しんぶん赤旗」
学費軽減 就活是正を
都学連など 文科省などに要請
東京都学生自治会連合、学費ZEROネット東京は1日、高等教育の充実や高学費軽減、就職難の打開をもとめて文部科学省、国会議員への要請などを行いました。
要請は、▽大学予算増額、大学関係施設の耐震改修の促進▽学費値下げ、給付制奨学金の創設▽求人・採用増加の経済界への働きかけ、就活の長期・早期化を是正し、学業と両立できる実効性あるルールの策定―などを求めています。
学費ZEROネット東京は結成3年です。衆院議員会館で記者会見した牧野大志都学連委員長は、“奨学金の返済が不安で借りられない”“大学を中退した”など高学費が家計や学生生活を圧迫している深刻な実態を紹介。「全日本学生自治会総連合がすすめる『学費負担軽減・高等教育予算増額をもとめる請願署名』にも取り組み、学生の要求実現にむけて活動していく」と話しました。
東京大学の学生は、「母子家庭に育ち、家計が苦しいが、授業料免除制度があるので通学できる」と学費負担を軽減し、学ぶ権利の保障を訴えました。約40社から内定が出ずに、留年を強いられる私立大学の学生は、「企業の選考基準が明確でなく、講義のある平日に説明会・面接が入る」と学業と両立できる就職活動を求めました。