2011年7月28日(木)「しんぶん赤旗」

大幅増員、夜勤改善へ

「地域キャラバン行動」を提案

医労連大会が始まる


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(写真)第61回定期大会であいさつする田中委員長=27日、岐阜県内

 日本医療労働組合連合会(日本医労連)の第61回定期大会が27日、岐阜県内で始まりました。医療現場の過酷な労働条件を改善するために、大幅増員、夜勤改善、安心・安全な医療・介護などの要求を掲げて、9月から11月にかけて「いのちまもる地域キャラバン行動」(仮称)が提案されました。大会日程は29日までの3日間です。

 田中千恵子委員長はあいさつで、東日本大震災が「医療崩壊」地帯といわれる地域を直撃し、全国でも「医療崩壊」にあることが明らかになったと指摘。「この国のあり方が問われている」として、「原発ゼロ」のたたかいを広げることを呼びかけました。

 また、3年連続で増勢で大会を迎えたと報告。昨年秋にとりくんだ「いのちまもる全国縦断キャラバン行動」に全県から5000人が参加したとのべ、6月に厚生労働省が出した通知「看護師等の『雇用の質』の向上のための取り組みについて」はこうした運動の成果だと強調しました。

 運動方針案を提案した相澤幸敏書記長は、大幅増員闘争について、患者と働く者の命を守る運動として重要性を強調。1日の労働時間は8時間以内、勤務間隔は12時間以上の実現などをかかげて、地域からの共同をすすめるとして、新たにとりくむ「地域キャラバン行動」では、医療・看護・介護団体との懇談や、主要な医療機関などとの懇談を行うことを提案しました。20万人の組織を展望したとりくみの強化を訴えました。

 全労連の根本隆副議長が来賓あいさつし、日本看護協会の坂本すが会長、日本共産党の志位和夫委員長らのメッセージが紹介されました。航空労組連絡会の近村一也議長が、日本航空による不当解雇の撤回を求める裁判で、支援を訴えました。





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