2011年7月14日(木)「しんぶん赤旗」
被災障害者 孤独死防げ
日本障害フォーラム報告会
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分野の異なる障害者団体でつくる日本障害フォーラム(JDF・小川榮一代表)は13日、国会内で、JDFが取り組む被災障害者支援活動の報告会を開きました。
JDFは東日本大震災発生直後、被災障害者総合支援本部を設置。全国の加盟団体から支援にかけつけました。同本部の藤井克徳事務総長は、障害者の被害の全容がいまだに明らかになっていないと指摘しました。
「みやぎ支援センター」(仙台市)からは阿部一彦代表が、JDFの支援を受けながら宮城県内の障害者団体がネットワークをつくって当事者の支援、復旧・復興のあり方を発信していることを紹介。「2次障害や関連死、孤独死などを防ぎ、震災前より障害者が暮らしやすい社会を」と復興へ向けて障害者が排除されない町づくりを訴えました。
「支援センターふくしま」(郡山市)からは、白石清春代表と穴沢信弥事務局次長が、南相馬市と連携し、同市が把握する障害者への訪問調査活動の取り組みを報告。また、東京電力福島第1原発事故の影響で、障害者施設の職員が不足しているなか、他地域からの支援が少ないことを強調しました。
森祐司政策委員長は政府に対して、▽被災障害者の実態把握の実施▽当事者参加の復興計画策定▽仮設住宅のバリアフリー化―など今後の復興に向けた8項目の要望を出したと述べました。
同本部長でもある小川代表があいさつしました。
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