2011年6月21日(火)「しんぶん赤旗」
子どもの権利保障を
大阪 労組など保育・子育て集会
第43回みんなで保育・子育てを考える集会が19日、大阪府藤井寺市で開かれました。福祉や保育に携わる全国の労働組合や民主団体でつくる同実行委員会がよびかけ、会場いっぱいの1900人が参加しました。集会は、政府が狙う「子ども・子育て新システム」は保育を受ける権利を崩壊させるもので、誰もが大切にされ、子どもの権利保障を進めるために力を合わせようと確認しました。
ジャーナリストの堤未果さんが講演。米国は保育の市場化と貧困が原因で、子どもが劣悪な保育環境にあり、もうけ優先の医療保険で医療費を深刻にしていると告発しました。
リレートークで、保育士の乾みや子さんは「大阪府の『君が代』起立強制反対の声を上げましょう」と発言。保護者の藤井朋樹さんと真希さんは、子どもがファミリー・サポートセンター事業での一時保育提供の家で脳死状態になり、「事業が拡大されることを危惧しています。多くの人が事故のことを知って考えてもらいたい」と訴えました。
桜田照雄阪南大学教授が講演しました。
岸和田市の女性(48)は「保育の市場化では、子どもは幸せにならないことがわかりました」と話していました。
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