2011年6月3日(金)「しんぶん赤旗」
大阪府「君が代」起立強制条例案
府議会委「維新」が採決強行
きょう本会議 採決狙う
憲法に保障された思想・良心の自由を踏みにじる「君が代」起立強制やめよとの声が大阪府内はもちろん、全国からわきあがるもとで、橋下徹知事が率いる「大阪維新の会」は2日、「君が代」強制条例案を府議会委員会で採決を強行しました。
教育常任委員会は、「維新」が3人、その他の会派は1人だけが質疑に立ち、それぞれわずか15分という短時間で討論を終了すると、「維新」のみの賛成で採決を強行。3日の本会議も、まともな審議もなく、単独で押し通そうとしています。
府議選挙区の9割を1、2人区にする定数削減条例案も最終日3日に提出、審議抜きで強行を狙っています。
大阪労連と大阪公務共闘は2日夕、大阪市の天満橋駅前で強行に抗議する緊急宣伝をくり広げました。
大阪労連の川辺和宏議長は「憲法の根幹を揺るがす由々しい事態だ」として、条例案を撤回させるまで断固たたかうと訴えました。
条例案に対し、日本弁護士会長や大阪弁護士会長など法曹界、教職員はじめ、保護者や現・元校長など教育関係者から「現場の自主性を許さない、がんじがらめにする条例案」(府下の元教育長)と批判が起きています。マスメディアも「維新」への「あの一票は何だった」(「朝日」5月26日付社説)と指摘する記事を掲載しました。