2011年5月28日(土)「しんぶん赤旗」
「君が代」起立強制に反対
大阪府条例案 弁護士500人アピール
自由法曹団呼びかけ
「大阪維新の会」(代表・橋下徹府知事)が「君が代」の起立斉唱強制条例案を府議会に提出し、急速に反対世論が高まるなか、全国の弁護士500人が27日、撤回と廃止を求める共同のアピールを発表しました。自由法曹団大阪支部が呼びかけ、「わずか4日で幅広い賛同が得られた」(小林徹也支部事務局長)ものです。
同条例案は、公立学校の教職員に対して、式典での「君が代」斉唱時に起立を義務づけるもの。さらに橋下知事は、今年9月の議会に不起立教職員を免職にする条例を提出すると強弁しています。
アピールは「『君が代』斉唱『日の丸』掲揚を強制することは、思想・良心の自由(憲法19条)を侵害するもの」と指摘。「教育は、自主的かつ創造的な営みであり、その内容及び方法に対する権力的介入については抑制的であるべきという憲法上の要請からしても、礼賛と敬意を強制するような教育は行われるべきではない」と述べ、府民的討論を十分行わないまま議会での多数を頼んで条例の採決を強行することは「民主主義に反する暴挙」と批判し、撤回・廃案を強く求めています。