2011年5月13日(金)「しんぶん赤旗」
2次補正すみやかに
志位委員長 「被災者に希望と展望を」
救援・復興
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日本共産党の志位和夫委員長は12日、国会内で記者会見し、東日本大震災の被災地訪問(6〜9日)を踏まえ、「いま国が、被災者の生活基盤回復に責任を果たすというメッセージを発し、その具体化の第一歩として救援・復興の第2次補正予算をすみやかに編成し、この国会で通すことが強く求められている」とのべました。
志位氏は、被災地ではどこでも仮設住宅の早急な建設や、各分野の産業再建、住宅保障、原発被害の賠償などを求める切実な要求があふれるほど出されていると指摘。「いま重要なのは、国として被災者が希望と展望が持てるような施策を急いで打ち出すことだ。それをすぐにやらないと『この地域に人がいなくなってしまう』と憂慮する声をたくさん聞いた」と話しました。
志位氏は、政府が2次補正予算案について復興構想会議が6月末までに示す青写真を踏まえて考えるとしていることに言及し、「まったく現場の実態にあっていない」と指摘しました。
漁業、農業、商工業関係者の受けた甚大な被害の回復や債務問題の解決など、応急措置の第1次補正予算では対応しきれていない問題がたくさんあると強調。「2次補正で、『またこの地で漁業、農業、商工業をやっていこう』という気持ちになれるような緊急対策を打ち出すことが必要だ。具体的な提案は、しかるべき形でまとめて政府に提起していきたい」とのべました。