2011年4月22日(金)「しんぶん赤旗」
保育所防災基準投げ捨て
塩川議員 地域一括法案を批判
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日本共産党の塩川鉄也議員は21日の衆院総務委員会で質問し、「地域主権改革」一括法案に盛り込まれた児童福祉法「改正」について、避難経路など国が保障すべき保育所の最低基準を投げ捨てるものだと批判しました。
塩川氏は、複数の避難経路の確保など、建築基準法よりも厳しく設定されてきた保育所の防災基準についてとりあげ、東日本大震災で保育所の避難実態を紹介しながら、「子どもの命を守る安全基準を後退させることは絶対に認められない」と強調しました。
片山善博総務相は「地域で(基準を)決める方が長い目でみたら安全度合いが高まる」と答弁。塩川氏は「全国一律の最低基準に穴を開ける仕組みをつくっておいて安全が高まるなどという認識はおかしい」と批判しました。
保育所の面積基準については、「待機児童解消を理由に面積基準を緩和すれば、子どもたちを詰め込むことになる」と指摘。面積基準の「引き下げにつながるのは明らかだ」とただすと、片山総務相も「現実に即して考えれば、そうなる」と引き下げを認めざるをえませんでした。
塩川氏は、関係団体の意見を十分に聞かずに立法をはかるやり方も許されないとして、同案の撤回を求めました。