2011年4月1日(金)「しんぶん赤旗」
きょうから変わります 値上げ続々
4月から、中小企業のサラリーマンの健康保険料が引き上げられるなど、国民生活にかかわるものの値上げが相次ぎます。
中小企業のサラリーマンが入る協会けんぽの全国平均の保険料率(労使折半)は年収の9・34%から9・50%に引き上げられます。2年連続の引き上げです。
自動車損害賠償責任保険(自賠責)の保険料は平均11・7%引き上げ、政府が一括調達する輸入小麦の売り渡し価格も18%値上げなど、暮らしに響く値上げが相次ぎます。電気、ガス料金も電力10社と都市ガス大手4社が値上げします。
一方、公的年金の支給額は0・4%下がります。所得が低いひとり親家庭への児童扶養手当、障害のある子を育てる親への特別児童扶養手当など、各種の手当も下がります。
子ども手当は、月1万3000円を支給する現行制度が6カ月延長されます。高速道路料金は、「休日1000円」などの現行の料金体系が当面継続。家電エコポイントは3月末で終了しました。
医療・年金
●協会けんぽの健康保険料引き上げ
・全国平均の保険料率(労使折半)が9.34%→9.50%
・平均的なケース(年収380万円)で年間3000円の本人負担増
●年金の支給額0.4%引き下げ
・6月支給の4、5月分から国民年金は月267円減の6万5741円に
・厚生年金は標準的な夫婦2人世帯で月944円減の23万1648円に
●国民年金の保険料引き下げ
・月80円引き下げて1万5020円に
子育て・障害者支援
●障害がある子の親への手当が月200円減
●児童扶養手当(低所得のひとり親家庭)が170円減
●特別障害者手当、障害児福祉手当、原爆被爆者への健康管理手当も減額
●子ども手当 中学生までに月1万3000円支給を半年延長
料金値上げなど
●自賠責保険料 平均11.7%値上げ
●輸入小麦 政府売り渡し価格18%引き上げ
●電気・ガス料金値上げ 電力10社と都市ガス大手4社
●日航と全日空が燃油サーチャージ引き上げ
●家電エコポイント終了
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