2011年3月9日(水)「しんぶん赤旗」
保育所 待機児童4.8万人
厚労省発表 過去最多に
厚生労働省は8日、2010年10月時点の保育所の待機児童の数が前年同月比2298人増の4万8356人だったと発表しました。
01年に保育ママなどの無認可の保育事業を利用している子どもを待機児童の集計から除外するようになって以降では過去最高。07年10月と比べると1万1496人も増加しています。
都道府県別では東京都が最多で1万1499人。沖縄県が2695人と続きます。市区町村で最も多かったのは横浜市の2493人。以下、名古屋市1766人、川崎市1692人、札幌市の1384人と続きました。
背景には、旧自公政権が、認可保育所の増設を怠り、定員を超えた子どものつめこみや認可外の保育サービス活用など安あがりの対策に頼ってきたことがあります。民主党もマニフェストで「チルドレンファースト(子ども第一)」を掲げていましたが、政権獲得後はさらなる「規制緩和」を実施。保育面積など国の最低基準自体の引き下げも検討しています。
日本共産党は、公共施設活用による臨時保育所設置などの緊急措置の実施とともに、認可保育所の抜本的増設に踏み出すことを求めています。
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