2011年3月3日(木)「しんぶん赤旗」
予算関連先送り
政府・与党の無責任批判
穀田氏 組み替え要求掲げ論戦
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日本共産党の穀田恵二国対委員長は2日の記者会見で、政府・与党が成立のめどが立たない予算関連法案は衆院にとめおき、予算案だけの採決を強行して参院に送付したことについて、「先送りしただけで何の展望もない。どういう方向性で臨むのかもない無責任なやり方だ」と批判しました。
穀田氏は、「与党は衆院で予算案を強行採決したが、関連法案は展望が見えないのが現実だ。赤字国債を発行するための特例公債法案は全野党が反対している。関連法案が衆院を通過しても参院で否決され、衆院に戻っても再可決は不可能になっている」と指摘しました。
その上で、民主党が予算関連法案を修正して通す道を探っていることについて、「関連法案を修正するのなら、予算案自身の修正に踏みこまなければならない。予算案を修正するのが本来の筋だ。すでに日本共産党は組み替え提案を発表しており、自民党なども出している。これらにもとづいて議論すべきだ」と批判しました。
今後の国会審議にどう臨むのか問われた穀田氏は、「法人税減税や社会保障の切り捨て、消費税増税で民主も自民党も同じ土俵に立っており、土俵そのものを変えることが求められている。いち早く出した予算の組み替え案にもとづいて、くらしと経済を立て直す方向で堂々と論戦していく」と語りました。