2011年2月26日(土)「しんぶん赤旗」
私立高校学費軽減を
教職員・父母・生徒ら集会
私立高校の学費負担を考える院内集会が25日、衆議院第1議員会館で開かれました。24都府県から私学の高校生、保護者、教職員、超党派の国会議員ら約160人が参加しました。
集会の主催は私学全国父母懇談会、私学助成をすすめる会連絡会と全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)です。私学助成拡充を求める署名はこの日までに793万2439人分が118人の国会議員に提出されました。
これまでに公立関係で約142万人の署名が国会に提出されました。これらの署名は、「ゆきとどいた教育をすすめる会」として約931万人分がこの国会に提出されています。
全国私教連の小村英一委員長は、来年度予算では運動によって私学助成予算が増額したとのべ、「私学助成制度をあやうくする一括交付金化に反対し、私学助成拡充のために各県でのとりくみを交流しよう」とあいさつしました。
神奈川県の私立高校2年生(17)は、「学費を滞納している3年生がいます。学費のために毎日アルバイトをしている友達もいます。学費が払えずに苦しむ人をなくすために、来年度も生徒目線で運動をがんばっていきたい」と話しました。
兵庫県の私立高校3年生(18)は、「学費が払えず学校をやめた友達がいた。集会に参加してきて、全国の仲間ががんばっていることを知った。高校生の活動は続いていくので、高校生に力を貸してください」と発言しました。
新潟県の私学教育を守る父母の会の本田禮子さんは街頭での署名活動や2月に行った学費相談のホットラインについて紹介。「『卒業できない』など深刻な相談を受け、とりくみをがんばっていく決意を新たにした」とのべました。
集会には26人の国会議員が参加。日本共産党から宮本岳志衆院議員、井上哲士参院議員が参加して発言しました。