2011年2月1日(火)「しんぶん赤旗」
安心して学べる環境を
全学連 学費軽減求め署名提出
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全日本学生自治会総連合(全学連)は31日、学費の負担軽減、高等教育予算増額をもとめる署名約3500人分と、2011年度の国立大学運営費交付金・私立大学等経常費補助の増額をもとめる一言カード約1500人分を国会に提出しました。
全学連の代表らは、紹介議員となった日本共産党の宮本岳志衆院議員へ署名と一言カードを渡し、懇談しました。
全学連の小山農委員長は、▽就職活動(就活)にかかる交通費や宿泊費の軽減▽日本学生支援機構の奨学金の返済猶予を5年間に限定せずに年収を考慮するなどの柔軟な猶予制度にすること▽留年した場合でも家計所得を基準に奨学金の受給が継続できるようにすること―が求められていると強調。「大学予算や就職難の問題で運動が盛り上がり、大学関係者や経済界にも考えなければならない雰囲気がある。学生も運動を続け、予算増額や就職難解決のためにがんばりたい」と話しました。
福田耕書記長は、利子を減らすために、ボーナスを全額奨学金返済にあてている男性の声や、3人の子どものうち2人が奨学金を利用し、5年間の猶予をすぎても返済できる状態にないと心配する親の声を紹介。返済の必要のない給付制の奨学金制度の必要性を強調しました。
宮本議員は就職難解決、学費の負担軽減にむけ力を合わせてがんばりたい、と話しました。