2011年1月31日(月)「しんぶん赤旗」
自民財政法案に賛成も
民放番組 民主・安住氏が表明
民主党の安住淳国対委員長は30日、民放番組で、自民党が提出している「財政健全化責任法案」について、「しっかり衆院財務金融委員会で、2011年度予算案とともに議論して、必要があれば、成立に向けて努力する」と述べ、同法案の審議に応じるとともに、賛成する可能性もあるとの考えを明らかにしました。
同法案は、昨年の臨時国会に提出され、継続審議となっているもの。社会保障の安定的財源確保を口実に、11年度までに消費税増税に必要な措置を講ずるとし、そのために国会議員で構成される会議を設置するとしています。今回の安住氏の発言は、民主党と自民党による消費税増税での大連立に向けた新たな動きといえます。
野党提出の議員立法に、与党が賛成するのは異例です。安住氏は「肉付けしたいところは、修正という形で話し合いすることでどうか」と呼び掛けました。
これに対し、自民党の逢沢一郎国対委員長は同じ番組で、「(自民党案に)賛成するならば、政府が同様の法律を出したらいい」と指摘。一方で自民案については、「一度撤回して出し直す」と述べ、再提出する考えを示しました。この後、逢沢氏は都内で記者団に、「そう時間を置かずして出すことになる」と語りました。
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