2011年1月24日(月)「しんぶん赤旗」

大企業に減税 庶民には増税・社会保障改悪 逆さま政治 転換せよ

NHK「日曜討論」 穀田国対委員長迫る


 日本共産党の穀田恵二国対委員長は、23日のNHK「日曜討論」に出席し、24日に召集される通常国会にどうのぞむか、各党の国会対策責任者と議論しました。

 (詳報)


 消費税増税を狙って民主党がすすめる「税と社会保障の一体改革」について穀田氏は、「一体改革ではなくて社会保障は改悪だらけだ」と批判。「改革」案づくりの中心となる与謝野馨経済財政担当相が、年金支給の開始年齢を遅らせると発言したことや、高すぎる国民健康保険料などを指摘しました。そのうえで穀田氏は、「財源が足りないと言いながら、(大企業には)法人税減税のばらまきをしてやる。証券優遇税制(の継続)で大金持ち減税をやる。庶民には消費税を押し付けてくる。こういう逆さまなやり方には、その転換を展望して、対(たい)峙(じ)していきたい」と述べました。

 穀田氏は「予算を考えるとき、国民の暮らしの現状に思いを致さなければならない」として、政治の転換を主張。民主党の安住淳国対委員長は予算案について「疑問があれば委員会で議論し、修正し、より良いものを」とのべ、予算通過へ早くも修正に言及しました。自民、公明両党は、予算にある子ども手当や農家への所得補償を攻撃しました。

 穀田氏は、民主党政権が政治を変えたいという国民の願いを裏切り「自民党とうり二つだということが明らかになった」と指摘。自民党の主要閣僚として増税の旗振り役だった与謝野氏を経済財政担当相として政権の要にすえ消費税増税の旗振りをさせて恥じないところは、「民主党政権がいかに自民党化したかという象徴だ」と述べ、この菅内閣の姿勢を追及していくと強調しました。

 外交について穀田氏は、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の「移設」問題で、菅内閣が「日米合意」実行として新基地建設(名護市辺野古)をすすめ「県民の総意を踏みにじろうとしている」と批判し、国会論戦で「これを糾弾していきたい」と語りました。





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