2010年12月31日(金)「しんぶん赤旗」
ともかく年越し、あとは…
相談会に連日人波
ワンストップの会 新宿
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「ワンストップの会」は前日に引き続き、30日も年越し緊急相談会を東京・新宿駅西口で行いました。
相談のために設けられたテントでは、相談者が相次ぎ、午後5時半までに103人が訪れました。
前日、相談に来た男性(67)が、この日もテントに立ち寄り「昨夜はカプセルホテルに泊まれて助かった。寒さが厳しいので、まだ路上にいる人は今夜もつらいだろう」と話しました。来年1月4日の朝までの宿と食事の心配はなくなりましたが、その後はとの問いに、「近く建築の仕事を見つけたので、寮に入れる。でも長くて数カ月で仕事は終わるから、その後のことはわからない」と不安な表情でした。
「70歳にもなると全く日雇いの仕事もないです」と話す男性は、通りかかったところを顔なじみに声をかけられました。「毎日の食事をどうするか悩むところで、炊き出しやなんかで何とか路上で暮らしてきた」。応急宿泊支援の施設に入っていた経験もあり、「狭い部屋にタコ部屋のように何人も押し込められ、人間扱いされなかった」と語りました。
ボランティアで対応にあたったワンストップの会の大関輝一さんは「生活困窮している人の状況は来月の4日で終わりじゃないんだから、行政として今後をどうしていくのか、あとは知らないでは済まされない」と話しました。
日本共産党の大山とも子都議、田村智子参院議員秘書が参加しました。