2010年12月27日(月)「しんぶん赤旗」
患者には時間がない
B型肝炎 原告ら年内解決訴え
大阪
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B型肝炎訴訟原告団・弁護団と支援する会は26日、大阪市のなんば高島屋前で「国、厚生労働省はただちに訴訟の全面解決を」と街頭宣伝をしました。
大阪原告団共同代表の久永信行さんは、注射器の使い回しによる集団予防接種を40年間も続け、ウイルス感染を黙認してきた国と厚労省の姿勢を批判。「国民誰しもが感染する機会があった」と指摘し「27日の札幌地裁での和解協議で、無症候のキャリアー(持続感染者)を含めた補償と謝罪を国が出してくれることを期待している」と訴えました。
副代表の小池真紀子さんは「人ごとと思わないでください。私たちには時間がない。命のともしびが消えかかっている原告がいる。年内に解決するためにビラを受け取って、B型肝炎のことを知ってください」と呼びかけました。
寒空の下、支援者の学生らが加わって、署名や応援メッセージを集めました。市民らがオレンジ色の旗に、一日も早い解決を願う書き込みをしました。