2010年12月21日(火)「しんぶん赤旗」
三菱関連会社の違法派遣
宮本議員が指導要請
大阪労働局
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三菱電機の物流部門を担当する三菱電機ロジスティクスが女性労働者を22年間、違法派遣で働かせていた問題で、日本共産党の宮本岳志衆院議員は20日、大阪市中央区の大阪労働局を訪れ、聞き取り調査をしました。大阪労働局からは山内忠需給調整事業第二課長らが応対しました。
「22年間も不法派遣をしている企業にはどのような是正指導をするのか」との宮本氏の質問に、「個別問題には回答できない」としつつも、労働局は「労働者の雇用を守る立場から是正指導をしている」とのべました。
宮本氏は、今年4月に出された厚生労働省職業安定局の「労働者派遣事業関係業務取扱要領」の「指針」にふれ、監督署が「法の規定により派遣先に対し派遣労働者を雇い入れるよう指導、助言、勧告する際に当該派遣労働者の希望による場合を除き、期間の定めのなき雇用によるよう指導または助言、勧告する」としている趣旨にそって指導するよう強く要請しました。
労働局は「すべての企業が指導を受け入れている」と語り、一般的には派遣先・派遣元が是正指導を受け入れない場合は、「勧告や企業の公開」を行うと答えました。
宮本氏は厚労省にも見解を問いただし、三菱ロ社が是正するまで引き続き聞き取りをしていくと語りました。
要請には、党大阪府委員会の清水ただし国民運動本部長、前田勲府労働部長らが参加しました。