2010年12月19日(日)「しんぶん赤旗」
学校つぶさんといて!
私学切り捨て 橋下府政に抗議
大阪でパレード
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「どこの学校もつぶさんといて! ウチら学校好きやねん」と18日、大阪府内の私立高校生や保護者ら1000人の声が大阪市・梅田のビル群に響きました。競争教育の拡大で私学の中小規模校を切り捨てようと狙う橋下徹大阪府知事に抗議するパレードです。生徒らは私学の完全無償化や給付制奨学金の実現を訴えました。
橋下知事は私立高校の運営補助金の配分基準を来年度から変え、中小規模校で減額し、大規模校を優遇する形にします。一方で私立小中の運営補助などを削って高校の授業料無償化を拡充します。
パレードに先立って開かれた集会では「大阪私学助成をすすめる会」の一之瀬良子会長が、「無償化は運動の大きな成果だが、補助金を減らす学校つぶしで最終的に教育費を減らそうという狙いが見える」と批判しました。
大規模校の教員は現状でも「激烈な生徒の獲得合戦」に陥っていると指摘。生徒一人ひとりに行き届いた教育で不登校から立ち直ったという府南部の女子高生らは、多様な学校の選択肢を狭めないでと訴えました。
全国私立学校教職員組合連合の小村英一・中央執行委員長もあいさつしました。
日本共産党から山本陽子、堀田文一両府議が参加しました。