2010年12月11日(土)「しんぶん赤旗」
教育署名 全国から904万人
父母・教職員が集約集会
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父母や教職員らでつくる「ゆきとどいた教育をすすめる会」は10日、教育全国署名集約集会を東京都豊島区の豊島公会堂で開きました。今年は4月からの公立高校授業料の無償化、私立高校就学支援金の導入と、学費の父母負担軽減に道を開いた記念すべき年となりました。集会には約400人が参加しました。
集約集会で田沼朗・身延山大学教授がミニ講演。父母、高校生らが今年度の取り組みの報告をしました。
「今年は春から署名が始まり多くの高校生とともに『私学を無償に。教育に差別なく』と、署名を集めてきました」と神奈川県の旭丘高校の生徒会が発言。「『私立はお金がかかる』ということで兄姉が私立にいったから、公立しかないと肩身を狭くして過ごす高校生がたくさんいます。夏休みが終わると隣の席の人がいないという人もいます」と語りました。
小豆島悦子さん(大阪教職員組合)は30人学級などの取り組みが進んでいることを話しました。
全国私教連の永島民男書記長は、2010年度の取り組みの特徴を報告し、「学費軽減の運動は大変(レベルが)高いところになってきた」と指摘。「概算要求の満額実現。ゆきとどいた教育へ教育の無償、自己負担軽減へともに頑張りましょう」と呼びかけました。
集会では、全国各地からの署名集約数が904万7223人分と発表されました。
集会後、参加者はパレードしました。