2010年12月2日(木)「しんぶん赤旗」
ハンセン病問題対策を
全療協と全原協 厚労相に申し入れ
高橋議員同席
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全国ハンセン病療養所入所者協議会(全療協)とハンセン病国賠訴訟全国原告団協議会(全原協)が1日、細川律夫厚生労働相にハンセン病問題対策の要望を申し入れました。
全療協の神(こう)美知宏会長、全原協の谺(こだま)雄二会長、竪山勲事務局長らが参加。ハンセン病問題の最終解決を進める国会議員懇談会の議員が同席しました。
参加者は、香川県の離島にある国立療養所大島青松園と四国を結ぶ船の民間委託をせず、今後も国が官用船を運航することを求めました。谺会長は「私たちは国の責任で療養所に入れられた。最後まで国が責任を持つべきだ」と訴えました。
提出した要望書では「ハンセン病問題基本法」の完全実施や医師、看護師の欠員補充、現状ではパート待遇である療養所職員の正職員化などを求めています。
申し入れには日本共産党の高橋ちづ子衆院議員と民主、公明の議員が参加。高橋議員は「船は療養所で暮らす人たちの足ですから、しっかり確保をお願いしたい」と述べました。
細川厚労相は「みなさんの話を聞いて、私としても力をつくしたい」と答えました。