2010年11月27日(土)「しんぶん赤旗」

がん患者の命重い

イレッサ訴訟 全面解決へ集会


 薬害イレッサ訴訟の統一原告団・弁護団などが26日、東京・文京区民センターで薬害イレッサ総決起集会を開きました。

 集会では原告や支援者らが全面解決までたたかう決意を表明しました。

 東日本訴訟原告代表の近澤昭雄さんは「『がんだから仕方がないのでは』と言われ続けてきた。結審して光がさしてきたと思います。がん患者の命は見捨てていい命ではない。見捨てられれば『がん難民』が増えるばかりです。もう一歩力を貸してください」と呼びかけました。

 薬害イレッサ訴訟は、肺がんの抗がん剤イレッサを投与されて重い間質性肺炎を起こし死亡した患者の遺族が、国と製薬会社アストラゼネカ社(大阪市)を相手取って損害賠償を求めたもの。申請からわずか5カ月で承認され、今年9月末までに819人が死亡しています。

 労組、医療機関、薬害被害者などが連帯あいさつ。全国B型肝炎訴訟原告団長の谷口三枝子さんは、国のずさんな医療行政によってB型肝炎に感染した被害実態を語り「ともに力の限りたたかいぬきましょう」とあいさつしました。

 日本共産党の高橋ちづ子衆院議員、田村智子参院議員のメッセージが紹介されました。

 大阪地裁に提訴した西日本訴訟は来年2月判決の予定。東京地裁に提訴の東日本訴訟は8月に結審。判決は未定です。





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