2010年11月25日(木)「しんぶん赤旗」
自立支援法
「延命」法案 廃案必ず
参院議員会館前 障害者ら決意
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障害者自立支援法「延命」法案の参議院での審議を前にした24日、障害者とその家族らは、同法案の廃案を要請する議員要請に取り組むとともに、参院議員会館前で訴えました。
障害者自立支援法違憲訴訟の元原告家平悟さん(39)は、現行法には「応益負担」と「障害程度区分」、「報酬単価」によって国の財政支出と制度利用を抑制する仕組みがあると指摘。「法案はこの仕組みをまったく変更していない」と批判しました。
「難病をもつ人の地域自立生活を確立する会」の西田えみ子さんは、当事者も参加する国の障がい者制度改革推進会議が「四つの当面の課題」として難病など障害の範囲の見直しを求めていたにもかかわらず、同法案では1障害のみが追加されたにすぎないと批判。「自宅から出られずぎりぎりの生活をしている仲間たちが、安心して生きられるようにしたい」として、同法案を廃案に追い込む決意を表明しました。
全日本ろうあ連盟の小中栄一副理事長は、民主党や自民党が、法案提出に先立って関係団体に聞き取りをしたことに触れて「社会参加に欠かせないコミュニケーション支援や情報保障を要望したが、法案にはまったく反映されていない。形式だけで誠意が見えない」と批判しました。
10・29全国大フォーラム実行委員会の太田修平事務局長は「法案を廃止させるまでがんばろう」と呼びかけました。
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