2010年11月16日(火)「しんぶん赤旗」
保育制度壊さないで
父母・保育者が集会・要請
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「すべての子どもによりよい保育を」と、父母や保育関係者らが14、15の両日、東京都内で集会や国会・政府要請を行いました。
全国福祉保育労働組合(福祉保育労)、日本自治体労働組合総連合(自治労連)、新日本婦人の会(新婦人)、全国保育団体連絡会(全保連)など15団体でつくる「保育制度の解体を許さず保育の公的拡充を求める大運動実行委員会」(略称・よりよい保育を!実行委員会)の主催です。
「国は保育に責任を」「イエス」。14日に日比谷野外音楽堂で開かれた集会では、青色のカードをかかげた4800人の唱和が会場に響きました。親子連れの参加も多く、テーマカラーの黄色いバンダナや帽子、エプロン、鬼の扮装(ふんそう)などでアピールしながら銀座をパレードしました。
保護者や保育関係者がリレートーク。福島県郡山市の女性が1歳の娘を認可外保育施設で亡くした体験を切々と語り、「劣悪な保育園を増やさないで」と訴えると、参加者は涙と拍手で応えました。
自治労連の野村幸裕委員長が主催者あいさつし、現行保育制度を解体する政府の動きを止める大きなたたかいを呼びかけました。
全保連の実方伸子事務局長が基調報告。政府が検討中の新たな保育制度「子ども・子育て新システム」は、保育に対する国や自治体の責任をなくし、保育への企業の参入・撤退自由化で子どもをもうけの対象にするものだと批判。保育園と幼稚園の一本化で大混乱を招くとのべ、請願署名、厚労はじめ関係大臣へのはがき送付、自治体への働きかけなどのとりくみを呼びかけました。
国と自治体の責任で子どもによりよい保育の保障と子育て支援を求める請願署名は、これまでに117万人を超えています。
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