2010年10月25日(月)「しんぶん赤旗」
「私学も無償に」訴え
名古屋 高校生1000人がパレード
愛知県の高校生たち1000人が24日、雨の中、名古屋市でパレードし、「私立高校も無償に」と訴えました。私立、公立を含め約45校が参加しました。
主催は愛知県高校生フェスティバル実行委員会です。
名古屋市の繁華街では「高校生は無力じゃない」「教育の公平を」とシュプレヒコールをあげながら行進。「私学も無償に」と書いたそろいのワッペンを身につけ、和太鼓や笛でアピールする高校生の姿は市民の注目を集め、「頑張って」「雨に負けるな」と声援をあびました。
パレードに参加した名古屋福祉大付属高校の女子生徒(3年)は「学費に困っている子自身は、後ろめたさで黙ってしまいがちです。だから、みんなで一緒にこんなのおかしいと声をあげたい」と話しました。
高校生自主活動全国連絡会は23、24の両日を「私学も無償に! 全国高校生1万人行動」の統一行動日として全国でパレードや宣伝、文化祭宣伝企画などを行いました。
横浜で私立高校生ら宣伝
「私学も無償に」と24日、「神奈川私学のつどい高校生実行委員会」は、横浜市中区の桜木町駅前で宣伝しました。全国高校生1万人行動の一環で、高校生、父母、教職員ら15人が参加しました。
子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願署名に応じた横浜市の女性(45)は、「お金の問題で、学校を途中でやめる生徒もいると聞きました。そういうことはなくしたい」と話しました。
宣伝に参加した私立の高校生(18)は「あるクラスでは、8、9割の生徒がバイトで交通費、部活動費などを工面しています。私学に進学したため妹の進路を狭めてしまったという話も聞いています。教育にかけるお金を社会全体で保障すべきです。そのために署名を頑張りたい」と語りました。
23日には小田原市で、約80人が署名行動に取り組みました。