2010年10月10日(日)「しんぶん赤旗」
孤独な子育てどうする
2児死亡事件、大阪市西区で集い
私も紙一重/保育所は地域への入り口
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幼児2人がマンションで母親に置き去りにされ、死亡した事件のあった大阪市西区で、「二度と痛ましい事件をださないために何ができるかを考えよう」と9日、住民らが区民センターでつどいを開きました。子育て中の若い母親や子育て支援関係者、府の担当職員など70人以上が参加しました。日本共産党の宮本岳志衆院議員が参加し、意見に耳を傾けました。
つどいは、事件のあったマンション近くに住むNPO法人理事長の松枝克子さんらがよびかけました。
児童委員をしている女性は「子育ての集まりに来れないお母さんにどう手をさしのべたらいいか、私たちにできることはないだろうかと模索している」と発言。
同区在住で国会で児童虐待防止法の制定にたずさわった日本共産党元衆院議員の石井郁子さんが、事件の特徴や虐待防止法について述べたうえで、「子育ては母親だけの責任ではない。保育所や子育て支援のヘルパーなど社会的サービス網がもっとあっていい」と語りました。
若い男性が「保育所が地域のつながりの入り口になっている」と発言。若い母親は「虐待は貧困や仕事がないことと関係があると思う。自分も紙一重にいる」と語りました。
また、「地域のネットワークが大事」という意見に対し、若い男性から「住民票も移さず、夜の仕事をしている人が地域のネットワークに入るだろうか」という声も出されました。
呼びかけ人の一人、社会福祉法人理事長の石井守氏は、「みんなで声を出していけば政治が変わっていくのではないか。これからも考えあっていきたい」と述べました。
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