2010年10月7日(木)「しんぶん赤旗」
権利の保障を土台に
「障害者制度改革」政党シンポ
田村議員発言
全国各地の639の障害者団体が参加する「障害者の地域生活確立の実現を求める全国大行動実行委員会」主催の「私たちの望む障害者制度改革」政党シンポジウムが6日、参院議員会館で行われました。共産、民主、自民、公明の議員が参加。日本共産党からは田村智子参院議員が参加しました。
冒頭、主催者側が、障害者自立支援法を廃止し障害者制度を抜本改革するために1月から行われている「障がい者制度改革推進会議」の進ちょく状況を説明。障害の範囲に難病を含めることなど、自立支援法廃止前にも「課題はある」と語りました。自立支援法を延命させかねない一部改定法案についてもふれ、廃止期限が示されていないなどの問題点を示しました。
田村氏は「当事者の意見を出発点として、どのような制度をつくっていくべきか努力をすべきだ」と指摘。障害者が生きていくために必要な支援を「サービス」ととらえ、負担を求める自立支援法の考え方から転換して、「生存権など憲法が定める権利を保障するとの考え方をしっかりと土台にすえるべきだ」と発言しました。
民主党の谷博之参院議員は、自立支援法の一部改定法案について、今国会へ再提出することについては検討中だとのべるにとどめました。
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