2010年8月29日(日)「しんぶん赤旗」

憲法・平和・環境 願い集め

日本母親大会始まる

福島


 日本母親大会が28日、福島市内で開かれました。2日間の日程です。1954年のビキニ事件の翌年、世界の母親・女性が手をつなぎ「核戦争から子どもを守りましょう」とはじまった大会はことしで56回を数えます。


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(写真)色紙をかざして交流する第56回日本母親大会・全体会の参加者=28日、福島市のあづま総合体育館

 全体会が開かれた、あづま総合体育館の2会場(メーンアリーナとサブアリーナ)には「だめだべ消費税」「仕事がほしい」などと願うタペストリーが掲げられ、地元福島県の農協関係者ら全国から7千人を超える参加者で満席となりました。

 日本母親大会実行委員会の柴田真佐子、木村康子両代表委員が主催者あいさつし、福島県の遠藤宮子実行委員長と山崎満子母親連絡会会長が歓迎あいさつしました。

 メーンアリーナでは、日野秀逸氏(東北大学名誉教授)が「憲法に立脚して幸せ追求を」と記念講演。構成劇で、沖縄・米軍普天間基地の「訓練移転」先にあげられた鹿児島県徳之島の代表が「撤回させるまで沖縄と一緒にたたかいましょう」と力強く語り、沖縄県の代表は「(基地の)痛みはとるものであって移すものではありません。11月の知事選挙では統一の候補の勝利をめざし全力で頑張ります」と発言し、大きな拍手に包まれました。

 サブアリーナでは、「持続可能な地球へ―いのちはぐくむ食・農・環境問題を考える」シンポジウムが開かれました。NHKアナウンサーの古屋和雄氏がコーディネーターを務め、笑いや共感の拍手に包まれるなか、JA新ふくしま専務の菅野孝志さんは、直売所の普及や学校と協力した米・果物づくりの取り組みを紹介。気候ネットワーク東京事務所長の平田仁子さんが気候変動の問題点を提起しました。東京農業大学名誉教授の小泉武夫さんは、食料自給率向上、日本型食生活を力説しました。

 県内59の全市町村が大会を後援。国見町の日本共産党員町長、佐藤力氏があいさつし、瀬戸孝則福島市長のメッセージが紹介されました。

 青森県弘前市のシングルマザー=看護師=は4歳の息子と参加。「6年前は、これから母親となる女性として参加しましたが、今回は母親の立場となり、自分の気持ちの再確認をしたくて来ました。食育や保育のことを学びたい。保育所や保育士をふやしてほしい」と話していました。





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