2010年6月15日(火)「しんぶん赤旗」
自立支援法一部「改正」案
廃案求め連日国会要請へ
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「私たち抜きで私たちのことを決めないで」―。障害者自立支援法一部「改正」法案を廃案に追い込もうと、当事者や関係者らは14日、国会前で集会を開きました。時おり激しく降る雨の中、車いすに乗った人や盲導犬を連れた人など、100人余りが参加しました。
自立支援法違憲訴訟の事務局を務める多田薫さんは、政府設置の障がい者制度改革推進会議が11日に同改革推進本部長の菅直人首相にあてた同法案にかかわる要望書を提出したことを紹介しました。
障全協の市橋博副会長は、2005年に自立支援法の成立を阻止しようと連続集会を国会前で開いたときも雨が続いたと振り返り、「雨にも負けず、風にも嵐にも負けずに、障害者の権利を守る社会をつくろう」と訴えました。
「盲導犬もがんばって参加しています」と話すのは、全日本視覚障害者協議会の田中章治会長。同法案の中で“前進”と指摘される重度視覚障害者の同行援護の内容にふれ、「私たちは、地域間格差をなくし、原則無料を盛り込んだ移動支援の拡充を求める請願を国会に提出している。この観点からは、到底前進とはいえない」と批判しました。
集会と議員要請は17日まで連続して行われます。
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