2010年5月29日(土)「しんぶん赤旗」

県民の総意踏みつけ断じて許せない

「辺野古」明記の日米発表 志位委員長が会見で表明


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(写真)記者会見する志位和夫委員長=28日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は28日、国会内で記者会見し、同日、日米両政府が行った共同発表について次のように述べました。

 一、日米両政府は、本日、普天間基地の移設先を沖縄県の名護市辺野古にすることを明記した共同発表を行った。これは、「県外、国外」という自らの公約を裏切り、4月25日の沖縄県民大会に示された「県内移設」絶対反対という県民の総意を踏みつけにするものであって、断じて許せない。

 一、この方針を強行していくことになれば、県民の怒りの火にさらに油を注ぎ、「県内移設」反対という県民的な団結をいっそう強め、必ず破たんするだろう。わが党は、この方針の中止を強く求める。

 一、今度の共同発表では、鹿児島県徳之島や日本本土にも訓練の移転を行うとしている。しかしこれは、沖縄の負担軽減にはまったくならず、基地被害を全国に拡散するだけだ。それは、2006年の日米合意で、嘉手納基地の訓練移転を決めたが、結局、世界各地から米軍機が多数飛来し、嘉手納基地の基地被害はいっそう深刻になったという事実からも明らかである。この部分が今回、新たに付け加わった部分だが、もとの案よりさらに悪くしたものだ。

 一、鳩山政権のこうした転落、裏切りの根本には、「海兵隊は抑止力」とする誤った立場がある。この「抑止力」という呪縛(じゅばく)にいったんとらわれたら、転落はとめどもない。「抑止力」は虚構であり、それを打ち破ることが重要だ。

 一、わが党は、かねてから、普天間基地問題の解決は、移設条件なしの撤去――無条件撤去しかないと主張し、そのことを米国政府にも伝えてきたが、それが唯一の解決方法だということがいよいよ明りょうになってきている。そのために力を尽くしたい。





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