2010年5月25日(火)「しんぶん赤旗」
首相の裏切りは重大
普天間問題 市田氏が批判
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日本共産党の市田忠義書記局長は24日、鳩山由紀夫首相が前日に沖縄県を訪問し、米軍・普天間基地の名護市辺野古への「移設」を正式に伝えたことについて、「県民の意思、国民の意思よりアメリカの意思を尊重するものだ。総選挙で掲げた公約の明白な違反であり、裏切り行為だ」と厳しく批判しました。
市田氏は、「鳩山首相が行くべき先は沖縄ではなくアメリカだ。沖縄はもとより日本国内にはどこにも施設を受け入れるところなどない、アメリカに持ってかえれ、という県民の意思を示し堂々と交渉すべきだ」と強調。「にもかかわらず首相は、5月の連休と今回、同じことを言いに沖縄に行った。この重大な裏切り行為の政治責任を国会で厳しく追及したい」と表明しました。
市田氏は、鳩山首相が今回の日米合意案は「自公政権による現行案ではない」と述べていることについて問われ、「この期におよんでそういう言い訳をするのは、沖縄県民の思いを全く分かってないということだ」と指摘。また社民党が首相批判を行っていることについて問われ、「辺野古への基地『移設』を政権として正式に伝えに現地に行ったのだから、連立政権を構成する社民党には当然、共同責任がある」と述べました。