2010年5月18日(火)「しんぶん赤旗」
都の青少年条例改定 漫画家らが反対集会
表現の自由 規制やめよ
東京都議会で継続審議となっている青少年健全育成条例改定案に反対する集会が17日、東京都豊島区で開かれ、1000人近くが参加しました。漫画家や弁護士、出版関係者らがリレートークで「表現の自由を委縮させる条例改定はやめて」と訴えました。
改定案は18歳未満と認識できる漫画・アニメの登場人物を「非実在青少年」と規定し、性行為描写を規制するもの。漫画家や出版関係者などの反対の声が広がっています。日本共産党は改定案の撤回を求めています。
集会では日本書籍出版協会の西谷隆行、全国同人誌即売会連絡会の中村公彦、モバイルコンテンツ審査運用監視機構の岸原孝昌、吉岡良平の各氏が「過激な内容の物は現行の取り組みで十分対応可能で、都の改定案は表現の委縮を招く」(西谷氏)などとして反対を表明しました。
漫画家で京都精華大学マンガ学部教授の竹宮恵子氏は「都は(反対の声を)『誤解』といい、私にも説明に来たが、とても納得できない」と発言。作家の水戸泉氏は「道徳の問題を条例で決めてほしくない」と訴えました。