2010年5月16日(日)「しんぶん赤旗」
今週の国会
「国会改革」法案で緊迫
野党、撤回要求で一致へ
民主党など与党による一方的な「国会改革」関連法案の提出(14日)により、国会は一気に緊迫した局面を迎えています。与党が野党側の要求を無視し、「国会改革」関連法案をはじめ、各法案の審議入りや採決を強引に決めることになれば、野党側は「重大な決意」(日本共産党の穀田恵二国対委員長)で臨むことになります。
「国会改革」関連法案は、13日に日本共産党をはじめ野党5党の書記局長・幹事長が提出反対で一致し、与党側に申し入れたにもかかわらず、その翌日に提出が強行されました。さらに与党は12日には衆院内閣委員会で国家公務員法改定案の採決を、14日には衆院環境委員会で地球温暖化対策基本法案の採決を相次ぎ強行するなど、会期末(6月16日)に向け強引な国会運営に出ています。
与党は17日に開かれる予定の衆院議院運営委員会理事会で、温暖化対策基本法案の採決と郵政「改革」関連法案の審議入りを18日の本会議で行うよう求めることが予想されます。
野党側は週明けにも国対委員長会談などで対応を協議し、沖縄・米軍普天間基地問題と「政治とカネ」問題での予算委員会集中審議の実施と「国会改革」関連法案の撤回要求で一致する方向です。与党側の出方によっては、与野党激突の状況に入ることにもなります。参院では17日に野党国対委員長会談が開かれることが決まっています。
主要な法案については、衆院厚生労働委員会での労働者派遣法改定案、同内閣委員会での「政治主導確立」法案の審議の行方、13日に衆院を通過した国家公務員法改定案が参院で審議入りするかどうかが注目されます。
■関連キーワード