2010年5月14日(金)「しんぶん赤旗」
岡田外相 党訪米団の活動に「感謝」
核廃絶交渉開始へ被爆国の役割を
NPT会議出席の 井上議員が主張
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日本共産党訪米団(団長=志位和夫委員長)の一員としてニューヨークの国連本部で開かれている核不拡散条約(NPT)再検討会議に出席した井上哲士議員が、13日の参院外交防衛委員会で質問に立ちました。
井上氏は、「『核兵器のない世界』を築くという意思、歴史的チャンスを必ず生かしたいという思いが国際社会の圧倒的多数の流れとなっていることを実感した」と強調。その上で、「なぜ被爆国日本の首相、外相が参加していないのか、という率直な意見もきかれた。もっと高い位置づけをすべきだ」と主張しました。
岡田克也外相は、「志位委員長、井上議員も出席され、非常に有益な意見交換をされたことは、日本としての存在感を示すことにもつながったので感謝申し上げたい」と述べるとともに、「(何らかの)合意が得られる場合、会議後半にニューヨークに行くことに躊躇(ちゅうちょ)しない」と答えました。
井上氏は、「被爆国としての役割を果たす上で、政府は核兵器廃絶のための国際交渉開始の合意づくりを推進する立場に転じる必要がある」と強く求めました。