2010年4月14日(水)「しんぶん赤旗」
脳脊髄液減少症の検査
「保険適用」厚労省が見解
共産党が要求
髄液が漏れて頭痛や目まいを引き起こす脳脊髄(せきずい)液減少症について、厚生労働省は12日、検査は保険適用になるとの見解を明示しました。医療機関に周知を図るため、近く通知を出します。効果があるとされる治療法「ブラッドパッチ」についても、2年後の適用を検討します。
この病気は確立した診断基準がないため、診断名が付くまでに長期間かかったり、治療費が全額自己負担となるなどの問題があり、患者が保険適用を求めています。
患者・家族らは同日、約10万5000人分の署名を長妻昭厚労相に手渡し、ブラッドパッチの保険適用や患者支援策を要望していました。
日本共産党は、赤嶺政賢衆院議員が2009年2月の国会でも、「患者に有効とされるブラッドパッチ治療が全額自己負担で、1回20万〜40万円かかる。一刻も早い保険適用を」と政府に迫るなど、一貫してこの問題を追求。同年4月には質問主意書で、同症の診断・治療の確立に関する研究の促進を求めていました。