2010年4月9日(金)「しんぶん赤旗」
朝鮮王室文化財 返還を
韓国市民団体 外務省に要請
笠井氏同席
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韓国の市民団体「朝鮮王室儀軌還収委員会」の代表団が8日、外務省を訪問し、李朝時代(1392〜1910年)の朝鮮王室儀軌の返還を要請しました。日本共産党の笠井亮衆院議員が同席。外務省北東アジア課の山本文土首席事務官が応対しました。
還収委員会の議長で曹渓宗中央信徒会長の金宜正(キム・ウィジョン)氏は、「韓国併合100年の今年、儀軌が本来の場所に戻ればありがたい」と語りました。山本首席事務官は、「今年は日韓にとって重要な年であり、真に未来志向の日韓関係をつくっていきたい」と述べ、還収委員会の要請を岡田克也外相らに伝えることを約束しました。
笠井議員は、「日韓の友好、信頼関係を発展させるために、鳩山政権下でも外務省が、解決に向けて誠意ある対応を」と述べました。
要請には曹渓宗僧侶の慧門(ヘムン)還収委員会事務局長、李相根(イ・サングン)曹渓宗中央信徒会事務総長らも参加しました。
宮内庁が所蔵する儀軌は、日本による植民地支配期(1910〜1945年)に朝鮮総督府を通じて持ち出されたものです。
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