2010年4月3日(土)「しんぶん赤旗」
民主、参院先議を撤回
派遣法改定案 共産党「当然」
衆院議運理
衆院議院運営委員会理事会は2日、民主党が労働者派遣法改定案など2法案について、与野党の合意がなく一方的に参院先議を推し進めようとした問題を協議しました。
理事会では、民主党がそれまでの主張を取り下げ、派遣法改定案の参院先議を撤回し衆院に提出し直すと表明。一方で、「地域主権」関連法案はそのまま参院先議としたいと述べました。これを受け、自民・公明両党は、「前例としない」ことを条件に、同意しました。
日本共産党の佐々木憲昭氏は、「派遣法の撤回・再提出は当然であり、『地域主権』関連法案もそうすべきだ」と主張しました。そのうえで、「今後与野党が合意した場合のみ参院先議とすること、重要広範議案は議論の余地なく衆院から審議することを確認するべきだ」と求めました。
松本剛明議運委員長は、(1)法案は衆院から議論するのが普通(2)合意を得て運営していくことが充実した審議につながる(3)重要広範議案は参院先議となったことはない、その重みを政府・与党に伝えると述べました。