2010年3月25日(木)「しんぶん赤旗」

道路管理で低入札

官製ワーキングプア見直せ

穀田議員


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(写真)質問する穀田恵二議員=23日、衆院国土交通委

 穀田恵二議員は23日の衆院国土交通委員会で、国交省が民間委託している車両管理業務の低価格競争が、道路の点検や災害対応に従事する車両管理員(運転手)の著しい低賃金や公共サービスの質の低下を招いている現状を示し、政府に改善を迫りました。

 穀田氏は、2009年度分の一般競争入札で予定価格の60%に満たない低入札が増え、「多くのベテラン運転手が“生活できない”と退職を余儀なくされた」と強調。一般競争入札導入後、地理が不案内になる到着の遅れや車線逆走等の重大事故が多発している事態も指摘しました。

 前原誠司国交相は、技能・労務職員等の民間委託等による合理化を「積極的に講ずる」とした、「臨調・中曽根行革」当時の閣議決定(1983年)を根拠に、現状を是認する立場を繰り返しました。

 穀田氏は、「官製ワーキングプアだ。国が率先してそういうものをつくっていいのか」と批判。英米独各国と比べても国民1人あたりの公務員比率が少ない現状も示し、「構造改革」路線の転換を求めるとともに、賃金の適正化を図るよう強く要求しました。

 前原国交相は「民間でできることは民間で」などと、前政権の「構造改革」路線と同様の立場を示しつつも、低入札問題については「真剣に対応策は考える必要がある」「(契約内容の)履行体制の確認等を厳正に行い、適切な対応を図る」と約束しました。





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