2010年3月18日(木)「しんぶん赤旗」
ガス漏れ危険管 全国360万本
住宅での交換 支援を
高橋議員追及
日本共産党の高橋ちづ子議員は17日、衆院災害対策特別委員会で、防災の観点からガスや水道などライフラインの確保について政府の姿勢をただしました。
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高橋氏は、ガス漏れの危険がある白ガス管が全国で360万本あり、新設が禁止された1996年比で27・1%がまだ残っていることを提示(表参照)。取り換えに対応する補助金制度が民主党政権の事業仕分けで廃止されたため、新たな支援事業が始まったが、ガス漏れの検査費用が対象で取り換え工事に使えないし、公共施設にも使えないと指摘しました。
高橋氏は、個人住宅に引かれている管の取り換えが、「古くなったガス管を交換するのは、あなたの大事な役目」(経済産業省パンフレット)と個人責任とされていることを示し、「東海地震の地震防災戦略では住宅の耐震化を90%にするというが、地中のガス管は自己責任とはどういうことか」と公的補助を行うよう求めました。
中井洽防災担当相は、「災害対策の面でお手伝いできるかどうか検討したい」と答弁しました。
さらに高橋氏は、老朽水道管の事故が07年で28万件あり、耐用年数を超えた水道管は10年後には43%になると述べ、国民の暮らしに不可欠なガス・水道の問題も地震対策の中に位置づけるように求めました。
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