2010年3月17日(水)「しんぶん赤旗」
セクター方式で回避せよ
MA米 紙議員が求める
参院農水委
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日本共産党の紙智子議員は16日の参院農林水産委員会でMA(ミニマムアクセス=最低輸入機会)米について、「日本農業に打撃を与えない」というなら、輸入回避のためにあらゆる手段をとるよう求めました。
紙氏はMAはあくまで「機会の提供」に過ぎないのに、旧政権が勝手な解釈で義務に決めたと指摘。「WTO(世界貿易機関)協定上なんの根拠もない解釈を民主党政権は引き継ぐのか」とただしました。
赤松広隆農水相は「協定上の根拠がないとはいえ、国際的な約束だ」「日本は信義の国だから、約束は守ることが大事だ」などとして、解釈を変えないと表明しました。
紙氏は、米を単独の品目区分でなく小麦などとともに穀物の品目区分に取り込む穀物セクター方式を導入すれば、MA米の輸入を回避できると指摘。同方式は旧政権時に当時の石破茂農水相も「念頭に置いておきたい」と検討を表明していたことも示して、「もし検討すらしないとなれば、旧政権より後退したことになる」と迫りました。
郡司彰農水副大臣は、「セクター方式を検討しないとはいわない。今現在、どういうことができうるのか検討したい」と答えました。