2010年3月13日(土)「しんぶん赤旗」
子ども手当法案を可決 衆院委
衆院厚生労働委員会は12日、15歳までの中学生以下の子ども1人あたり月額1万3000円を2010年度に限り支給する子ども手当法案を採決しました。民主、社民両党と公明党による修正案と修正部分を除く原案を3党と日本共産党の賛成多数で可決しました。
修正案は(1)児童養護施設の入所者に必要な措置を講じる(2)11年度以降の子育て支援策の拡充――の付則を盛り込むというもの。
この日の採決は、理事会での合意がなく、委員長が自民党議員の質疑時間の終了を宣告した直後に、民主党が質疑終局・採決を求める動議を提出し、与党と公明党がこれに賛成したものです。日本共産党の高橋ちづ子議員は質疑終局・採決を求める動議に反対し、委員長と与党側の強引な運営に抗議しました。
法案については同日の質問で高橋氏は、「日本共産党は児童手当の拡充を一貫して主張し、直近の総選挙では18歳までの支給をめざしつつ、財政にも責任を持ちながら、当面手当額を倍にと主張してきた」と述べるとともに、法案は来年度に限った手当であり、控除廃止による、手当受給のない他の世帯への負担増はないので、「反対はしない」と表明しました。