2010年2月13日(土)「しんぶん赤旗」
外国人労働者の子 就学悪化
国は教育の保障を
塩川議員要求
日本共産党の塩川鉄也議員は12日、衆院予算委員会で外国人労働者受け入れにおける国の責任について質問し、失業など親の厳しい経済状況のために子どもの就学状況が悪化している問題についてただしました。
塩川氏は、「子どもの不就学問題は、何の定見もなしに、ただ労働力として日系労働者を受け入れてきたツケが子どもたちに回っている」「子どもたちに多様な教育の選択肢を保障することが必要だ」と主張しました。
川端達夫文部科学相は、「各省庁が連携をして総合的な対応が必要であり、文科省としても対応をしていきたい」と述べました。
さらに塩川氏は、ブラジル人学校など外国人学校に対し「公的な財政支援を与え、教育環境やカリキュラムの質的充実をはかるべきだ。そのために外国人学校の位置づけの明確化を検討すべきである」と強調。来年度予算案で予定している政策について、「各省の施策をホッチキスでとめただけではないかというのが現場の声だ。実態を調査し、外国人労働者を位置づけた基本方針が問われている」と政府の姿勢をただしました。
平野博文官房長官は、「本予算の施策を進めていく上で考えたい」などと述べました。