2010年2月13日(土)「しんぶん赤旗」

仕送り減 奨学金頼り増

大学生協連調査 親の収入減が影響


 アパートなどから通う大学生への仕送り額が25年前の水準まで減り、奨学金の額(受給者平均)が初めて6万円を超えたことが、全国大学生活協同組合連合会の調査でわかりました。

 12日までにまとまった同調査は、31大学の学生を対象に2009年10〜11月に実施し、9660人から回答が寄せられました。

 アパートなどから通う大学生(寮を除く)への仕送り額は、月7万4060円。前年より3520円減り、7万4240円だった1984年の水準に下がりました。「仕送りゼロ」と回答した学生は10・2%で、データで比較できる70年以降初めて1割を超えました。

 奨学金を受けている学生の平均額は月6万650円で、63年の調査以来初めて6万円を超えました。生活費に占める奨学金の割合も07年の18・0%を3ポイント近く上回って20・7%になりました。

 学生の支出も減っており、住居費以外の支出はすべて減少。とくに食費は月2万3350円で、前年より1080円減り、76年以降最低額になりました。

 学生の生活に影響を与えたもの(複数回答)について、「親の経済状況の変化」が14・3%となり、1年間で4・2ポイント上昇。大学生協連は「保護者の収入減が直接影響を与えていることが推測される」としています。

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