2010年2月10日(水)「しんぶん赤旗」
畜産・酪農家の実態深刻
紙議員、JA全中部長と懇談
日本共産党の紙智子参院議員(党農林・漁民局長)は9日、全国農業協同組合中央会(JA全中)の馬場利彦農業対策部長と国会内で懇談し、2010年度の畜産・酪農に関する政策について要請を受けました。
馬場部長は、過去5年間で酪農家が2割、子牛生産農家が16%離農していることなど、畜産・酪農生産者の深刻な実態を説明。「飼料が高騰し生産コストが上がる一方、デフレで販売価格に転嫁できず、コスト割れして経営がさらに悪化している」とのべた上で、生産者の所得向上や国産畜産物の生産拡大などにむけ、「政府は明確な将来のビジョンをきちんとつくってほしい」と述べ、紙議員に協力をもとめました。
また、鳩山政権が打ち出している畜産・酪農分野での戸別所得補償制度についても、実施時期や詳細について何も提示されていないとして、「政府は早くきちんと示してほしい」と述べました。
紙議員は、「今月中に、参院農林水産委員会の審議が始まるので、JAの要望を反映させたい」と応えました。