2010年2月9日(火)「しんぶん赤旗」
徳之島に基地いらない
赤嶺議員迎え演説会
鹿児島
「子どもたちのため、きれいで安全な島を引き継ごう」。米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の新たな「移設」候補地として浮上した鹿児島県奄美群島の徳之島(徳之島町、伊仙町、天城町)で7日、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員を迎えて演説会が開かれました。
徳之島町では、3月に町議選があり、日本共産党から幸(こう)千恵子さんが立候補します。会場の徳之島町文化会館には、大久保明・伊仙町長や保守系の町議、「徳之島の自然と平和を考える会」会長、「徳之島の自然を守る会」会長などがそろって参加。74歳の男性が壇上に上がり「孫たちを命がけで守るため今日は竹ヤリを持ってきた」と移設反対を呼びかける場面もあり、「米軍基地許すな」の熱気にあふれました。
赤嶺氏は、戦後65年間、米軍基地によって沖縄が米軍機の墜落や騒音、幼い少女や女子高生の殺害、暴行など「生涯忘れることのできない多くの悲劇を体験してきた」と告発。海兵隊の「移設」には滑走路ばかりか広大な演習場が必要になること、「毎日がまるで戦場」と語る嘉手納町長の声などを紹介しました。
基地は沖縄からも日本からも撤去すればいいのに、なぜ徳之島に持ってくるのか、と批判。「基地撤去のためにともに立ち上がろう。その先頭に立つ幸さんを議会へ送ってほしい」と訴えると、会場は「そーだ」の声とともに、大きな拍手に包まれました。
山口はるき参院選挙区予定候補、まつざき真琴県議らが、幸さんについて基地『移設』の動きが発覚後、即座に基地反対集会を開いた勇気と行動力の人であり、ぜひ町議会へ送ってほしい、と呼びかけました。幸さんは「徳之島をアメリカに売り渡す基地移転は絶対許さない」と決意をのべました。
参加した女性(55)は「米軍基地の移設は企業誘致とは違います。沖縄の苦しみを取り払うために一緒に努力したい」と語っていました。