2010年2月9日(火)「しんぶん赤旗」
歴史・道理示し解決を
「北方領土返還要求大会」 紙氏が強調
内閣府、地方6団体、全国63の団体・組織が主催した「北方領土返還要求全国大会」が7日、都内の九段会館で開かれ、元島民、政府、各党の代表らが、領土返還にむけた交渉・運動を強める決意を改めて示しました。
大会では、元島民の鈴木咲子さんが、「私たちの平均年齢は76歳を超えました。元気なうちに故郷に帰りたい」と訴えました。
日本共産党から、紙智子参院議員が出席し、「返還にむけた粘り強い取り組みに心から敬意を表します。日本の歴史的領土の返還実現のため、共に奮闘する決意です」とあいさつしました。
紙議員は、ロシア政府が「日本の島々をロシア領としたのは第2次世界大戦の結果によるもので正当」などと主張していることに反論。
旧ソ連が領土不拡大という戦後処理の大原則に反して、国後、択捉を含む千島列島と北海道の一部であった歯舞、色丹を軍事占領し、一方的に編入・併合したことを指摘しました。
紙議員は、「このことを不問にする議論は到底認められない。誤った戦後処理を正す大義を掲げ、歴史的な根拠、国際的な道理を示して交渉することが大切だ」と強調しました。