2010年2月9日(火)「しんぶん赤旗」

一定の前向きの内容あった

衆院予算委質問 志位委員長が感想


 日本共産党の志位和夫委員長は8日、同日の衆院予算委員会での質問後に記者会見し、感想を述べました。

 志位氏は、政府が提出を予定している労働者派遣法改正案に関連して、「26種の『専門業務』を『禁止の例外』とすべきでなく、規制の強化の方向で見直すべきだ」と提起したのに対し、鳩山首相が、「規制強化のための見直しを『検討したい』と答弁したことは、一歩前向きの方向だ」と述べました。

 一方で、製造業への派遣では、「常用型派遣」は「禁止の例外」とされてしまっており、これは事実上の「原則容認だ」との指摘に対しては改めるという立場ではなかったと指摘。「運動によって、まともなものにしていくために力を尽くす必要がある」と強調しました。

 また、中小企業問題について、「中小企業と大企業の格差を是正していく必要があるという点では、認識の一致があった」と指摘。下請け法が厳正に執行されてない現実を明らかにし、公正取引委員会の検査体制強化を求めたのに対し、強化の方向への切り替えまでは言明しなかったものの、「下請け法の厳正な執行のための体制を強化していきたいという答弁があった」と指摘しました。

 また、鳩山首相は町工場の家賃など固定費への直接補助については、「やりますという答弁は返ってこなかった」と指摘しつつ、「町工場は日本の宝だ」「町工場の灯を消してはならない」と答弁したとして、たたかいによって固定費補助をかちとっていく重要性を強調しました。

 その上で、「景気が悪化して国民が苦しんでいるなかで、われわれの抜本的な処方せん、打開の方策を示した。そのなかで、新政権の問題点もはっきりしたし、一定の前向きの内容も得られ、収穫があった議論だったと感じている」と感想を語りました。



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